ぼく

わたし

〜ハヤピーの素話し〜

ハヤピーのおうちは幼稚園の裏にあるんだけど、もう一つおうちがあるんです。そのおうちはお山の上にあります。ガスも水道もトイレもないおうちです。


さて、ハヤピーはそのおうちに行くことにしました。まず、山の下の店でおにぎりを5個かいました。店のおじさんがハヤピーに聞きました。「今からどこいくんだー」ハヤピーは「山の上のおうちに行きます」と答えました。「う〜ん、山には大きな黒ーい熊が出るから、この鈴を持って行け!熊は鈴の音がすると近づいて来ないからな」それでハヤピーは、その鈴をぶらさげてお山に登ることにしました。鈴のお蔭で熊さんは来ませんでした。良かったネー。


でもね、お山には土の中に住む土ガエルという蛙がいました。蛙さんは鈴の音が大好き。リンリンリンという鈴の音を追っかけてハヤピーのところにやってきました。「ハヤピーさんこんにちは!」ところがハヤピーは蛙さんが怖いのです。それで「ギャー!」と叫びました。蛙さんはびっくりして逃げていきました。


「フーッ、こわかった!」ハヤピーはまた登っていきました。次はヘビさんが出てきました。ヘビさんも鈴の音が大好きなんです。それでリンリンリンという鈴の音が聞こえてくると、ハヤピーのところにやって来ました。「ハヤピーさんこんにちは!」ところがハヤピーはヘビさんが怖いのです。それで「ギャー!」と叫びました。ヘビさんはびっくりして逃げて行きました。「フーッ、こわかった」ハヤピーはまた登って行って、やっとお山のおうちにつきました。
おなかが減ったので、ハヤピーはリュックからおにぎりを5つ取り出しました。「パクッ」「パクッ」「パクパクパクッ」そしてお水をガブガブガブ…。眠くなったハヤピーはリュックからシュラフを取り出しました。


お山のおうちには電気がありません。それで窓の外にはたくさんのお星様が見えました。「オーごくらくごくらく!」ハヤピーはグーグーいびきをかいて寝てしまいました。
でもね、お星さんの下には3つの生きものがいたのです。蛙さんとヘビさんとそして大きな黒ーい熊さんです。3つの生きものは腕をくんで考えていました。
「ぼくたちハヤピーとお友だちになりたいのにねー」「なんで逃げるんだろうねー」「ぼくたち怖くないのにねー」
お・し・ま・い


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